マル経融資(経営改善貸付)について
マル経融資(経営改善貸付)とは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、商工会議所および商工会であっせんしてくれる無担保・無保証人で利用できるお得な融資制度です。
さらに、日本政策金融公庫の普通貸付の利率よりも、0.3%低金利です。
マル経融資(経営改善貸付)は、商工会議所や商工会などの経営指導を受けている小規模事業者の方が利用できます。
資金使途 | 運転資金 | 設備資金 |
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融資額 | 2,000万円以内 | |
返済期間 (うち据置期間) |
7年以内 (1年以内) |
10年以内 (2年以内) |
この制度は商工会議所、商工会の推薦が必要となりますので、詳しくは、最寄りの商工会議所、商工会までお問い合せください。
⇒ 主な要件 (商工会議所、商工会で多少異なります)
- 常時使用する従業員数が20名以下(商業・サービス業は5人以下)であること
- 所得税・法人税、事業税または都道府県民税もしくは市町村民税(均等割を含む)について、納期限の到来している税金を完納していること
- 商工会議所、商工会の経営指導を一定期間受けていること
- 日本政策金融公庫の融資対象業種であること
マル経融資(経営改善貸付)を受けるには
マル経資金は、無担保・無保証人というだけに、その審査はさすがに厳しいといえます。
さて、この審査は誰が行うかといいますと、まずは、商工会議所・商工会の経営指導員が行います。
その後、商工会議所・商工会内にある金融審査会による審査を経て、日本政策金融公庫の審査があります。
商工会議所、商工会の経営指導員の段階での審査が通ればかなりの確率で融資はおりると思います。
経営指導員の融資審査をとおすポイントを以下でご説明します。
商工会議所・商工会の会員になること
マル経資金は、小規模な商工業者が利用できる制度ですが、要件の中に、商工会議所・商工会の経営指導を一定期間(原則6ヶ月以上)受けていることとあります。
マル経制度は商工会議所・商工会の会員でなくても、小規模な商工業者であれば借入れが可能なのですが、経営指導を継続して受けるには、やはり商工会議所・商工会の会員になる必要があります。(会費額は商工会議所・商工会によって様々ですので、詳しくは最寄の商工会議所・商工会までお問い合わせください)
経営指導員と仲良くなっておくこと
日本政策金融公庫の一般的な貸付(普通貸付)の場合、面接や稟議資料作成とも公庫の担当者が行います。
一方、マル経融資は、経営指導員が書類作成を行うため、経営指導員にしてみれば普通貸付の案件よりも実は手間がかかります。
そのため、商工会議所・商工会を訪問したり、地域活動などで経営指導員と親しくなっておき、スムーズに経営指導員にこの融資が頼めるように普段から良好な関係を築いていることが大切です。
返済財源が黒字であること
返済財源とは、減価償却費+当期利益となります。この返済財源(個人の場合は生活費も考慮にいれる)が黒字にならないと原則としてマル経融資はできないと考えたほうがよいでしょう。
商工会議所・商工会の経営指導員が作成するマル経の資料には、この返済財源を示す項目があります。
返済財源が赤字の場合は、収支状況が好転する見込み等を面談等で話をし、経営指導員を納得させることが必要でしょう。返済財源が赤字である場合などは、商工会議所、商工会から普通貸付での融資をすすめられることになると思います。